当山は、応縁山 普濟寺ともうします。永平道元禅師を御開祖とする曹洞宗の寺院です。 入口にも書かせていただきましたが応縁とは、「縁に応ずる」ということです。普濟とは、「普(あまね)く 濟(すく)う」ということです。「縁に応じて普く救う」という名がついております。 ご本尊は「聖観世音菩薩」さまです。「氣」を使われる方々からは強いお力を持たれた方だと言われております。 ただ、当山には誇るべき歴史も寺宝もありません。歴史は400年をさかのぼると伝えられるものの証明できるものはほとんど持っておりません。権威とはほど遠い寺でございますのでそういったものをお望みの方との縁は結べないかと思っております。 当山にあるのは檀家の方々の貴重なご寄付を頂いて平成九年に落慶した木造の本堂とまだ多少の余裕のある墓地そして、墓参を欠かさず、花が絶えないように心がけてくださる檀家の皆さんです。 本堂を建てる時に頂いたご寄付は一件あたりにしたら膨大なものでした。檀家が少ない故の苦しさを檀家の皆様、先代住職共々感じさせられたものです。 今墓地に多少の余裕があるのは区画整理で墓地の移転が余儀なくされたときに自分たちの自分たちの墓地が小さくなっても、これから檀家が増やせるようにと檀家の皆様に働きかけてくださった総代様方と賛同してくださった檀家の方々のおかげです。 縁に従い、縁のある方たちと共に栄えることを願って建てられた寺であります。願わくばご縁のある方たちにこの想いが届きますように 住職 九拝